10月改編のバラエティ新番組が出揃った。注目されるのは、坂上忍(51)や所ジョージ(63)がMCを務める冠番組や、局の看板となっているタレントのさらなる新番組。つまりはタレントありきの番組だが、近頃企画ありきの番組でMCに名が挙がるのは東野幸治(51)だという――。

 4年連続の年間視聴率三冠王の王者・日本テレビだが、「5年連続3冠は盤石ではない」と4月改編では手を付けなかったゴールデン帯バラエティでの改編を決定。それが木曜19時の「THE突破ファイル」で、MCは「世界の果てまでイッテQ!」の内村光良(54)。日テレでは3本目となる内村番組で、もはや局専属タレントのよう……。

 その日テレを追うテレビ朝日は、ネプチューンがMCの「ナニコレ珍百景」を日曜18時半に復活。さらにその後番組に、所ジョージと林修(53)で特番として放送してきた「所&林修のポツンと一軒家」をレギュラー化。

 TBSは、関ジャニ∞の「ペコジャニ∞」(月曜22時)を打ち切って、坂上忍の「1番だけが知っている」に。

 そしてフジテレビは、坂上忍が同局4本目となるレギュラー「坂上どうぶつ王国」(金曜19時)、所の「新説! 所JAPAN」(月曜22時)。そして俳優の佐藤二朗(49)をMCに起用したクイズ番組『超逆境クイズバトル!!  99人の壁』(土曜19時)をレギュラー化。

 民放プロデューサーが言う。

「フジテレビの会見が象徴的でしたね。編成部長が『坂上さんばかり、との声もあるが、坂上さんが提案した企画で、坂上さんの夢を実現させるもの』と説明していましたが、つまりはタレントありきの番組というわけです。坂上さんなど他局を含めれば10月からの地上波レギュラーは8本、MCが6本ですからね。日テレのウッチャンもそうですね。ここ何年か、特に多くなっている気がします。“マツコで何かやりたい”とか“ジャニーズをMCに”、“AKBの番組を作ろう”などといった感じで、何をやりたいという企画ではないわけです。もちろん、企画ありきの番組だってありますよ。そんなときにMCを誰にしようかと考えたときに名前が挙がるのが、今田耕司(52)と東野幸治。いろんなタイプの番組を仕切れるからですよ」

■Wコウジの活躍

 コンビではないものの「Wコウジ」と評されるこの2人。それぞれがピンで活躍している吉本所属のお笑いタレントである。

「先にMCとして頭角を現したのは今田さんで、ダウンタウンの下を離れて初めてMCを務めたのはフジテレビの深夜お色気番組『殿様のフェロモン』(93〜94年)でした。一緒にMCを務めていた中山秀征(51)とは犬猿の仲だったことを最近公表しましたね。すでに和解しているそうですが、まだ東京ではレギュラーもあまりない中で、今田さんも必死だったそうです。先日引退した安室奈美恵(41)とのバラエティ「アムロ今田きっとNo.1」(96〜97年・日本テレビ系)なんて番組もありました。その実力が決定的となったのは、島田紳助さん(62)の謹慎騒動で、その代役として白羽の矢が立ったことでしょうね。『開運! なんでも鑑定団』(テレビ東京)のMCでは当時のテレ東社長が絶賛するなど、その能力が改めて注目されました。そして紳助さんが引退すると、『オールスター感謝祭』(TBS系)など、多くの番組を受け継ぎました」(同・民放プロデューサー)

 現在、今田のレギュラー番組は、「ファミリーヒストリー」(NHK総合テレビ)、「人生が変わる1分間の深イイ話」(日テレ)、「アナザースカイ」(同)、「弁護士といっしょです」(テレ朝)、「炎の体育会TV」(TBS)「開運! なんでも鑑定団」(テレ東)、「今ちゃんの『実は…』」(朝日放送)、「特盛! よしもと 今田・八光のおしゃべりジャングル」(読売テレビ)、「本能Z」(CBCテレビ)と多岐にわたる。

>>2以降に続く

9/25(火) 7:00
デイリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180925-00549032-shincho-ent&;p=1