0001砂漠のマスカレード ★
2018/09/14(金) 17:17:12.65ID:CAP_USER9昨年オフに右肩を手術した岩隈久志投手(37)の今季限りでのマリナーズ退団が11日発表された。
今年、一進一退を繰り返した。昨年も経過だけをたどれば、同じようなものと映るかもしれない。
しかし、痛みが出ないような投げ方を模索していた昨年とは違い、今年は岩隈本来のフォームに戻りつつあった。
後は微妙な部分の微調整を行っており、例えば、上半身と下半身がうまく連動し、力が指先に伝わる感覚ーー本人の言葉を借りるなら、「バチッ」と来る瞬間を探していた。
むしろそれこそ、彼が一番大切にしていたところ。一方で球団は球威を気にしていた。いや、そのはずだったが、最後はどうだったのか。
岩隈に球威を求めるのは、ナンセンスにも聞こえる。打者との駆け引き、制球力でここまで150試合に登板し、63勝39敗、防御率3.42という数字を残した。
もちろん本人は、「95マイル(約153キロ)とか、投げてみてぇ〜」と笑いながら話したことはあるが、球速がすべてではないことを、身をもって示していたからこそ、そんな話も自虐的に出来た。
ただ今年は、4月20日から打者を相手に投げ始めたものの、なかなか球速が上がらない。それがメジャー復帰において一つの障害になった。というのもチームは、球速の回復を一つの目安としていたのだ。
6月頃、メル・ストットルマイヤー投手コーチも、「肩に痛みがないことが前提だが、リハビリ登板で85〜86マイル(約137キロから138キロ)ぐらいまで上げて欲しい」と具体的な数値を口にした。
そこまで上がれば、メジャーのマウンドではアドレナリンが出て、88〜89マイル(約142キロから約143キロ)に上がるだろう、という判断が裏にあるわけだが、
果たして8月の終わりに始まったリハビリ登板はどうだったかといえば、1回目の最速は77マイル(約124キロ)、2回目は84マイル(約135キロ)、9月5日の3度目は88マイル(約142キロ)だった。
つまりはこのとき、岩隈は課題をクリアしていたのである。
ところがその後、非情の通告を受ける。岩隈が、「いける」という手応えを掴んで、1週間も経っていなかった。
もうマイナーのシーズンが終わり、投げる場がない。今の状態では上で投げさせられない、来年は戦力と見ていないーー。チーム側はそうした事情を説明したようだが、となると、疑問も湧く。
ちょうど昨年の今頃、岩隈はシーズン終盤の復帰を目指して、シミュレーションゲームのマウンドに立っていた。
そこで投げられるところを見せられれば、というところだったが、終わってからストットルマイヤー投手コーチに話を聞くと口を濁し、フィールドからクラブハウスへ繋がる通路で岩隈を捕まえると、苦笑しながら言った。
「やばいっす。真っ直ぐが82(マイル、約132キロ)ぐらいしか出ないっす」
岩隈が手術に踏みきったのは、それからすぐのこと。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180913-00000001-wordleafs-base
9/14(金) 11:40配信