◆ヤクルト3―8広島(1日・神宮)

大瀬良の快投で、カープが両リーグ70勝一番乗りを決めた。4回までノーヒット投球。
5回、味方のエラーをきっかけに1点を失っただけで、7回2安打7奪三振。
途中2度の降雨中断にも「カラシティーが素晴らしい投球をしていたので負けたくなかった」と集中力を切らすことはなかった。
これでプロ入りからヤクルトには初対戦の14年から通算21登板で負けなしの10連勝とした。

チームは117試合目だった過去2年を上回り、球団史上最速の116試合目での70勝到達。
大瀬良の両リーグ最速での15勝到達も、球団では91年の佐々岡(チーム115試合目)以来、27年ぶりの快挙だ。
投手陣の柱として奮闘する右腕に、緒方監督も「3回からエンジンがかかった。しっかりと後半を締めてくれた」とたたえた。

大瀬良は、沢村賞の選考基準7項目のうち、この日の時点で「15勝以上」「防御率2・50以下」「勝率6割以上」の3つをクリアしている。
登板22試合で128奪三振を記録しており、「奪三振150以上」「登板25試合以上」も達成間近。
被本塁打はリーグワーストタイの18本だが、16年のジョンソン以来、球団2年ぶりの沢村賞受賞をほぼ手中に収めた。

昨季途中から取り組む「カーボ・ローディング」。試合3日前から炭水化物の摂取量を増やし、エネルギーを蓄える方法で
「試合の中盤でも疲れにくくなった。体の中にガソリンが残っているような感じ」。
6回2死、トリプルスリーを確実にしている山田哲に対し、力強い148キロの速球で空振り三振を奪った。

また、夏場にミネラル不足から体がつることを避けるために、レシピ投稿サイト「クックパッド」を見ながら料理にも挑戦。
「酢の物とか簡単なものしか作ってないですよ」と笑うが、8月から自身4連勝と夏バテ知らずだ。

マジック対象チームの2位・ヤクルトに連勝し、2日間でマジックを4つ減らして15にした。
「15勝? ここまで来たら数字は考えず、チームに貢献したい」。
愛らしい笑顔と、誰からも好かれる素直な性格は変わりないが、優勝チームのエースにふさわしい風格が備わってきた。

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9/2(日) 6:04配信

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