7月23日、セリエAに激震が走った。2017−18シーズンのセリエBで2位に食い込み、3年ぶりのA復帰を決めた古豪パルマが勝点をはく奪されたのだ。
 
 事件が起こったのは昨シーズンのセリエB最終節、スペツィア戦だ。大一番をパルマは2−0でモノにして自動昇格となる2位の座を確保したのだが、ここで「八百長」が行なわれていたと告発される。嫌疑をかけられたのはイタリア人のベテランFW、エマヌエーレ・カライオ。彼にとってスペツィアは古巣で、かつての僚友ふたりに「激しいコンタクトプレーは避けてくれ」などとテキストメッセージを送信していたことが発覚したのだ。
 
 イタリア・サッカー連盟は本件を連邦裁判所に提訴。当局の調査に対してパルマ側は「なんら八百長には関与していない。いっさいの非常識と悪行はなされていないことを明確にする」と答え、およそ1か月半の審理で、カライオとスパツィオの2選手(フィリッポ・デ・コル、クラウディオ・テルツィ)の3人のよる犯行と断定された。
 
 裁判所はカライオに2年間の出場停止処分と罰金2万ユーロ(約260万円)の支払いを命じた。そしてパルマに対しても、2018−19シーズンの「勝点5はく奪」を言い渡したのだ。パルマはこの判決を不服とし、即座に再審請求を行なっている。
 
 パルマは2015年に経営破綻のペナルティーによりセリエAからD(4部相当)に降格。毎シーズン昇格を遂げて3年での1部復帰を果たしたばかりだったが、さっそく厳しい立場に立たされた。

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