※7月3日付紙面の記事です

タイミングが遅れたが、改めて日本の決勝トーナメント進出おめでとうと申し上げる。
セネガル戦は、2度先行されながら2度追いつくという素晴らしい戦いぶりだった。

3戦目のポーランド戦、特に終盤のパス回しは難しい選択だっただろう。
1人のファンとして、面白いサッカーが見たいという点からは不満が残る。
一方、現場の経験者としてはやむをえない。「W杯は結果がすべて」だからだ。

ただ、グループリーグを突破したからといって、今回のやり方が適切だったという結論は出すべきでない。
W杯直前の監督交代も大きな賭けだった。予選を突破させた監督をそう簡単に代えるものではない。
大変な役割を引き受けた西野監督には苦労があったことだろう。
G大阪などで実績を残し、選手をよく知っているからこそ可能だった。

日本以外にも予選突破後に代表監督を代えた国があるが、ほとんどの国がうまくいっていない。
日本の場合は、監督交代からポーランド戦終盤の勝ち点計算までのいくつかの賭けのすべてが結果的にうまくいった。
次に同じことをやろうとしても難しい。運が良かったから勝てた、では今後の参考にはならない。

日本人選手の良い部分を生かすスタイルを目指す方向性は、間違っていない。

俊敏性、走力、粘り強さ、戦闘性を生かし、組織的で規律ある試合をすれば、強豪ともかなり互角にやれることが証明された。

しかし課題は多い。特に攻撃では、相手に怖がられる若いエースが欲しい。
例えば日本になぜルカク(ベルギー)やエムバペ(仏)のような足の速いFWがいないのか。
5年先、10年先の未来を見越した育成が、うまくいっていないということだ。
この話を始めると長くなるので、また別の機会に譲る。

https://worldcup2018.yomiuri.co.jp/news/4215/

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