本因坊戦
井山が防衛、7連覇達成 山下破り7冠維持
7/1(日) 19:10配信 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180702/k00/00m/040/028000c

山下敬吾九段を退けて本因坊戦7連覇を達成し、感想戦で対局を振り返る本因坊文裕=福島県会津若松市の旅館「今昔亭」で2018年7月1日午後7時11分、竹内紀臣撮影
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福島県会津若松市の旅館「今昔亭」で、6月30日から打たれた第73期本因坊決定戦七番勝負第5局(毎日新聞社、日本棋院、関西棋院主催、大和証券グループ協賛、福島民報社など協力)は1日午後7時6分、本因坊文裕(もんゆう)(29)=井山裕太九段=が挑戦者の山下敬吾九段(39)に228手で白番中押し勝ちし、4勝1敗でタイトルを防衛、7連覇を達成した。残り時間は山下3分、文裕15分。

文裕は初戦を落としたが、第2局以降は4連勝した。これで昨年10月に復帰した7冠を維持した。

 本因坊戦7連覇と通算在位7期は、故・二十三世本因坊栄寿=坂田栄男九段=と並び、史上3位タイの記録。7大タイトルの通算獲得数は41期となり、二十五世本因坊治勲=趙治勲九段=が持つ最多記録の42期まで、あと1期に迫った。【最上聡】

◇よく積み重ねた

本因坊文裕の話 毎局ぎりぎりのところを結果的にものにすることができて、大きな自信になった。(7連覇は)よくここまで積み重ねられたというのが正直なところ。防衛を機に、少しでも成長したい。

◇後半のミス多く

山下敬吾九段の話 七番勝負の中盤まではうまく打てていたものもあったが、後半のミスが全体を通して多く、それがだめだった。得たものや反省する点がいろいろある。またこういう舞台に戻ってきたい。