7人制ラグビーの男子日本代表は7月20日に米・サンフランシスコで開幕する7人制ワールドカップ(W杯)に向け、東京都内で合宿中だ。5月に新ヘッドコーチに就任したのは、15人制日本代表などの躍進をゼネラルマネジャー(GM)として支えてきた岩渕健輔氏。理論派として知られる岩渕氏は、物議を醸している28日のサッカーW杯、日本―ポーランドをどう見たのか。

 岩渕氏は「何が一番いいか、ではないですか。(日本代表にとって)16強に進むことが大事だった。(球を回すだけの戦い方が)そのための選択肢なら、周りがとやかく言うことじゃないと思う」と話した。

 岩渕氏は「もちろん、議論はあって当然だと思う」と前置きした上で「僕は代表チームの仕事はどんな競技でも勝つこと、上に進むことだと思う」と話す。

 根底には、2016年のリオデジャネイロ五輪で7人制男子代表が4位だったこと、その前年の15人制W杯で日本が南アフリカなどから3勝を挙げながら、決勝トーナメントに進めなかったことへの悔いがある。

 それまでの日本の実績を考えれば、どちらも大健闘の成績だったが、岩渕氏は「リオで僕らは4位になった。でも、日本の99・9%は誰も知らないですよ。どんな戦いをしたって、勝てば、メダルを取れば、皆さんに知ってもらえる」と実感を込める。「美しい戦いをして勝てればいい。でも、美しい戦い方にこだわって負けていいのか」とも話した。(野村周平)

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