今年10月にデビュー50周年を迎える歌手の和田アキ子(68)が「NHK紅白歌合戦への復帰を狙っている」と最近、話題になっている。2年前に「40回目」の記念出場になるはずが、突然外された和田だが、果たして勝算はあるのか? 本紙が追跡したところ、意外なものが追い風になっていることが発覚。それはなんと、今年に入って連発しているジャニーズ事務所所属タレントの不祥事だという――。

 和田にとって、今年は50周年の記念イヤー。5月に人気男性グループ「BOYS AND MEN(ボイメン)」の研究生とコラボし、「和田アキ子 with BOYS AND MEN 研究生」名義でシングル「愛を頑張って」をリリースしたところ、和田にとっては最高位となるオリコンのシングル週間ランキング2位を記録した。

 音楽関係者は「これなら50周年の最後を飾るにふさわしい舞台も用意できるのでは、と言われている」と指摘。その舞台とはもちろん紅白だ。

 かつては常連だった和田だが、一昨年にまさかの落選。この時、和田は「40回という節目でもありましたので、正直悔しい気持ちもあります」と無念の思いを隠さなかった。この後NHKとは“絶縁状態”に。紅白の出場基準の一つに「NHKへの貢献度」があると言われるが、同局に出演しない限り貢献度もへったくれもない。昨年の紅白も当然、落選した。

「でも週間ランキングで2位になり、話が変わってきた。周囲も『いける!』と踏んで猛プッシュしたおかげで今月、NHKの2番組に出演した」(前出の音楽関係者)

まず5日放送の歌番組「うたコン」に出演し、新曲を熱唱。さらに7日には昼の情報番組「ごごナマ」にもゲスト出演した。「当然、紅白を見据えての布石と考えていいでしょうね」(同)
そもそも紅白復帰は難関だが、ボイメンの存在が大きな役割を果たしそうだ。ボイメンは名古屋地区で圧倒的人気を誇りCDも抜群のセールスをみせている。

 ある芸能プロの幹部は「確かに人気があるけど男性ユニットというと、紅白ではハードルが非常に高くなる。というのもファン層がかぶるジャニーズ(事務所の歌手)が君臨しているから。NHKとしても出したい思いはあるけれど、ジャニーズの手前、なかなか難しい」と言う。

ところが、そのジャニーズに不祥事が続発しているのは周知の通り。まず元TOKIOの山口達也(46)が強制わいせつ容疑で書類送検されたことが4月に発覚。不起訴となったがTOKIOから脱退。同事務所も退所に追い込まれた。

さらに今月、NEWSの小山慶一郎(34)、加藤シゲアキ(30)による未成年女性への飲酒強要報道も。NEWSでは続いて、手越祐也(30)と未成年女性との飲酒疑惑も浮上。この状況にNHK・木田幸紀放送総局長は、20日の定例会見でジャニーズに対し「責任を持ってコンプライアンスや教育を徹底していただき、自覚と責任を徹底していただくよう、お願いしたい!」と求めた。

テレビ関係者は「こんな状況では、ジャニーズも強気に出られないのでは」と話す。

ジャニーズタレントの不祥事という意外な“追い風”のおかげで50周年という節目の年に、和田の40回目の紅白出場が実現するかもしれない。
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