ポルトガル対イランの後半35分に小競り合い 警告止まりに場内ブーイング

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イラン代表を率いるカルロス・ケイロス監督は、現地時間25日のロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第3戦のポルトガル戦で相手FWクリスティアーノ・ロナウドの肘打ちがレッドカードの対象にならなかったことに怒りを示している。英衛星放送「スカイ・スポーツ」がコメントを報じた。

 問題の場面が起きたのは、1-0とポルトガルが1点をリードして迎えた後半35分だった。イランは右サイドからスローインを一度GKへバックパス。ここにプレッシャーをかけようと動き出したロナウドは、イラン代表DFモルテザ・プーラリガンジともつれ合い、その際に右手を使って相手をなぎ倒す格好となった。リプレーで見るとロナウドの右肘が顔面にヒットしていた。

 このプレーにスタジアムも騒然。プレーは続けられたが、主審は顔を押さえて倒れているプーラリガンジの状態を気遣い試合をストップ。その後、VARでの映像確認を行った。

 その結果、ロナウドにはイエローカードが提示される結果となったが、イラン選手は抗議し、スタンドからも大きなブーイングが鳴り響いた。

 試合はその後、イランがVAR判定で獲得したPKを決めて同点となり1-1で決着。しかし、決勝トーナメント進出のためには勝利が絶対条件だったイランは、グループB3位で敗退となった。

「メッシやロナウドなら軽くなるというルールはないだろう」

 試合の行方を左右する決定的な場面の判定に怒り心頭なのは、イランを率いるポルトガル人のケイロス監督だ。肘打ちのロナウドが退場とならなかったことに対して不満を露わにした。

「現実にVARのために試合を止めた。肘打ちをしていた。ルールでは肘打ちはレッドカードだ。メッシやロナウドなら、それが軽くなるというルールはないだろう」

 ケイロス監督はさらに「判定は全ての人に対して明確であるべきだ」と主張。「これは私の意見だが、ミスター・インファンティーノ(FIFA会長)とFIFAに言いたい。VARは上手く機能していない。これが現実だ」と、VARシステムにも苦言を呈していた。

フットボールZONE 6/26(火) 12:24
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