トゥーロン国際大会2018、グループステージ第3節が3日に行われ、U−21日本代表がU−21カナダ代表と対戦した。

 今大会には全12チームが出場。試合は40分ハーフで行われ、各グループの1位と2位グループの1位が準決勝に進出する。グループCの日本は2試合を終えて、1勝1敗で勝ち点3。グループA2位のイングランドが勝ち点7を積み重ねたため、日本が準決勝に進出するにはグループ首位に立つしかない。そして、首位になるにはグループ1位のカナダに勝利し、3位のトルコが引き分け以下が条件となる。

 初戦から引き続き、日本代表のフォーメーションは3−4−2−1を採用。杉岡大暉(湘南ベルマーレ)、冨安健洋(シントトロイデン)、橋岡大樹(浦和レッズ)で3バックを構成。ダブルボランチには松本泰志(サンフレッチェ広島)、板倉滉(ベガルタ仙台)が入り、両ウィングバックは初瀬亮(ガンバ大阪)と藤谷壮(ヴィッセル神戸)を配置。森島司(サンフレッチェ広島)、三好康児(北海道コンサドーレ札幌)の2シャドーの前に、1トップとして小川航基(ジュビロ磐田)を置く布陣で臨んだ。

 勝利のためには勝ち点3が必要な日本だったが、9分に自陣でボールを奪われ、ペナルティエリアすぐ外まで運ばれた。斜めに走りこんだセオ・ベアがパスを受けると、冷静に流し込まれ先制点を許した。

 28分、29分と立て続けに初瀬がゴールに迫るもゴールを奪えず。すると37分、自陣ゴール前でボールを回されると、ペナルティエリア内でノア・バーホーベンにフリーでシュートを放たれる。しかしこのシュートは、カバーに入った杉岡が寸前のところでブロックして大事には至らなかった。

 惜しいシーンも見せながら前半は0−1で折り返すと、後半には森島と小川に代えて三笘薫と上田綺世を投入した。すると早速チャンスが訪れる。

 52分、初瀬が相手からボールを奪って三笘にパスを出す。相手ディフェンスラインの裏を狙った上田が三笘からスルーパスを受けると、体を投げ出しながらシュート。これは相手DFのカバーに合いネットは揺らせなかったものの、徐々にカナダを追い詰める。

 そして65分、相手DFがロングボールの処理を誤り、三笘の元にボールがこぼれる。カバーに入ったDFをかわした三笘はペナルティエリア内でGKの位置を確認し、逆をつくシュートを流し込んだ。

 その後、幾度となくカナダゴールを脅かしたものの、同点弾は奪えず。試合は1−1の引き分けに終わり、日本は10年ぶりの準決勝進出とはならなかった。

【スコア】
U−21日本代表 1−1 U−21カナダ代表

【得点者】
0−1 9分 セオ・ベア(カナダ)
1−1 65分 三笘薫(日本

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