倉本聰氏、ギャラクシー賞授賞式に車椅子で登壇「来週、手術」
2018-05-31 17:35

脚本家の倉本聰氏(83)が31日、都内で開催された『第55回ギャラクシー賞授賞式』に車椅子に乗って登壇。
現在、来年4月からテレビ朝日系で放送予定の『やすらぎの刻(とき)〜道』の執筆途中だが、
「実は、体を壊してしまって、来週、手術をしなければいけない」と明かした。

今回、脚本家として『6羽のかもめ』『前略おふくろ様』『北の国から』『風のガーデン』など、
長年にわたりテレビドラマ史をいろどる数々の名作を残してきた倉本氏の功績を称え、
ギャラクシー賞55周年記念賞が贈られた。

倉本氏は、昨年テレビ朝日で「シルバータイム」と銘打って、平日午後に高齢者層が楽しめる
新たな帯ドラマ枠を自ら開拓。その第1作となった『やすらぎの郷(さと)』(2クール)では、
時折、テレビ業界への批判も盛り込みながら、虚実ないまぜの物語を紡いで話題を呼んだ。
さらに、その続編『やすらぎの刻』(1年間)を企画。80歳を超えてなおチャレンジ精神を失わず、
精力的に執筆活動を続けている。

司会を務めたフリーアナウンサーの久米宏(73)が、『やすらぎの刻』1年分のシナリオの半分を
すでに書き上げていることを確かめるように聞くと、倉本氏は「いつ倒れるからわからないから。
実は、体を壊してしまって、来週、手術をしなければいけなくなった。
そういうことがいつ起こるかわからないから」と、執念ものぞかせていた。

倉本氏は壇上で「テレビ(ドラマ)を書き始めて60年になります。先輩に言われたのは、
各家の茶の間に入っていくものだ。そこには死にかけの年寄りも、赤ん坊もいるかもしれない。
騒がしくしてはいけない。『失礼します』と入っていけ、と教わりました。
その中で、言いたいことを激しいことも言っちゃうという技術を養ってきました」と話していた。

倉本氏の受賞を祝いに、『やすらぎの郷』に出演した女優の風吹ジュン、
『やすらぎの刻』で主演を務める清野菜名が駆けつけ、花束を贈った。

ORICON NEWS
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祝福に駆けつけた風吹ジュン(左)、清野菜名(右)
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