日本大学のアメリカンフットボール部の選手による試合中の重大な反則行為でけがをさせられた関西学院大の選手の父親は、日大の内田正人監督などから直接謝罪されたことについて、「どうしてあのようなプレーをしたのかの事実の説明がなかったし釈然としない」というコメントを出しました。

今月6日、都内で行われた日大と関西学院大の定期戦で、日大の選手が無防備な状態だった関西学院大の選手に後ろからタックルし、この反則行為で関西学院大の選手は、右ひざなどのケガで全治3週間と診断されました。

日大アメリカンフットボール部の内田監督と加藤直人部長は19日、けがをさせた選手と父親などに直接謝罪し、その後、内田監督は「一連の問題はすべて私に責任がある」として監督を辞任することを明らかにしました。

内田監督などからの謝罪を受けた選手の父親は、関西学院大を通じて20日夜、コメントを発表しました。

それによりますと、「日大選手がどうしてあのようなプレーをしたのかの事実の説明がなかったし、指示があったかも、内田監督が話されなかったので釈然としない」として、詳しい経緯や反則行為の指示についても説明がなかったことを明らかにしました。

そのうえで「関東学生連盟にしっかり調査して真実を明らかにしてもらいたい」としています。

日大は今回の問題について、事実関係やいきさつなどについて調査を進めていて、その結果を今月24日をめどに関西学院大に伝えることにしています。

また関東学生連盟は、弁護士などをメンバーとする規律委員会を設置し、内田監督や反則行為をした選手などに聞き取り調査をして事実関係を調べています。

5月20日 22時16分
NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180520/k10011446351000.html