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2月26日付のBillboard JAPAN週間セールスアルバムチャート“Top Albums Sales”では、2位のSCANDAL『honey』を始めとしたバンド形態のアーティストの作品が、TOP10中5作品を占める結果となった。

近年、日本のロックバンドのスマッシュヒットが相次いでいる。紅白歌合戦にはゲスの極み乙女。やSHISHAMOなど若手バンドが出演、CMでもHondaがSuchmos、auがyonigeを起用し、お茶の間の話題を集めた。
他にも、back number『アンコール』が異例のロングヒット、今年に入ってからはWANIMA『Everybody!!』が発売から1か月経った今でもTOP10をキープと、セールス面でも大きな影響を与えている。

 今回はそんな邦楽バンドの再興を、セールス面から掘り下げていきたいと思う。
10年前の2008年2月と、2018年2月のTop Albums Salesから、TOP10に初登場したバンドの作品をピックアップ。SoundScanJapanより、各作品の初週売上枚数を抽出し、その合計を記した。

<2008年>
THE BACK HORN『BEST THE BACK HORN』
22,028枚
エレファントカシマシ『STARTING OVER』
19,835枚
BRAHMAN『アンチノミー』
34,542枚

全3作品 計76,405枚

<2018年>
UNISON SQUARE GARDEN『MODE MOOD MODE』
37,709枚
Dizzy Sunfist『DREAMS NEVER END』
6,341枚
ゴールデンボンバー『キラーチューンしかねえよ』 
23,901枚
THE BIRTHDAY『LIVE AT XXXX』
7,345枚
BRAHMAN『梵唄 -bonbai-』 
16,888枚
SCANDAL『HONEY』 
24,301枚
凛として時雨『#5』 
11,021枚
BAND-MAID『WORLD DOMINATION』 
8,140枚
Nothing's Carved In Stone『Mirror Ocean』 
7,285枚

全9作品 計142,931枚

 10年前に比べ、TOP10入りした作品数は3倍、初週売上枚数も倍という結果になった。また、ジャンルもロックやメロコア、メタルからエアバンドまで多種多様なラインナップとなり、Dizzy SunfistやBAND-MAIDのような新鋭もチャートインするようになったことがわかる。
ここ10年でフェスやイベントが増え、バンドのプロモーションがしやすくなったこと、SNSなどインターネットメディアの発展で、あらゆるジャンルにアクセスしやすくなったことが、セールスに反映されたと言えるだろう。