16日行われた平昌五輪・フィギュアスケート男子SPで首位に立った羽生結弦(ANA)の滑りについて、欧米や韓国メディアが相次いで称賛している。

 「His Majesty(陛下)」「King(王様)」。大会連覇を狙う羽生にこうした敬称をつけた米紙ワシントン・ポスト(電子版)は、
「彼はショパンのバラードの調べに乗って、(右足首負傷がもたらした周囲の)疑念を沈黙させた」と指摘。

また、「通常、他の選手が2本の足を使うところを、彼は1本足だけで(演技し)パワーを見せつけた」と圧倒的な実力をたたえた。
 そのうえで「彼はペンキのブラシを持ったアーティストのように滑った。氷は彼のキャンバスだった」と激賞した。

 米紙ニューヨーク・タイムズも、両手を宙に挙げて鋭くスピンする羽生の写真をスポーツ面(電子版)トップに大きく掲載。
圧巻の滑りについて「偉大な技術スキルを持ち、えもいわれぬ美を兼ね備え、戦略的な賢さを持っている」と褒めまくった。

 地元韓国のメディアも羽生の華麗な滑りに魅せられた。中央日報(電子版)は「失敗のない完璧な演技で羽生の真価を見せた」と強調した上で、
パフォーマンスを詳報。聯合ニュース(電子版)も、演技後に感動したファンがクマのぬいぐるみ「プーさん」をリンクに多数投げ込む写真を掲載するとともに、
「羽生の演技にファン歓呼」「ジャンプが決まるたびにファンは惜しみない拍手を送った」などと伝えた。(五輪速報班)

http://www.sankei.com/pyeongchang2018/news/180217/pye1802170016-n1.html