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2017.12.22

 1990年代の音楽シーンを席巻したWANDS。全楽曲の作詞も手がけたボーカルの上杉昇(45)はまさに「顔」だったが、1997年に脱退。その逡巡を語る。

 「じつは自分自身は鼻ピアスにチェーンをつけたゴリゴリのロック少年だったんです。デビューが決まってからWANDSはザ・Jポップバンドだと知って(笑)、見た目も楽曲も万人受けするものを求められるように……」

 当時19歳。刺激と驚きの連続だった。

 「忙しかったぶん余裕がなくて、『眠いのにうるさい!』と自宅にあったテレビつきラジオを思わず捨ててしまったことは後悔していますが、この時期を支えてくれた皆さんには感謝しています。

 でも、1994年にカート・コバーンが亡くなって、もともと “遺書” のようだった彼の作品が、さらに生々しく映った。自分もこういう曲が作りたくて、最終的には脱退を決めました」

 現在はソロプロジェクトとロックバンド「猫騙」で活動中。「バンドでは “怒り” や “爆発” を。ソロでは “痛み” を表現しています」

 デビュー25周年を迎え、現在記念ライブも国内外で敢行中。封印していたWANDS時代の曲も解禁!「45のおっさんでも歌える曲に限り、ですが(笑)」

 心に沁み入る歌声は健在だ。

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