V長崎支援策で県議会「熱戦」 「黒字で打ち切り」に反論 北も南も「ホーム移転を」 [長崎県]
2017年12月13日 06時00分 西日本新聞
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J1昇格を決めた11月のホーム最終戦。過去最多の来場があった
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サッカーJ1昇格を決めたV・ファーレン長崎の支援策を巡り、12日の県議会総務委員会で“熱戦”が交わされた。経営陣一新など混乱が続いたV長崎に県はスタジアム使用料減免など年間2千万円相当を支援するが、経営が黒字になれば打ち切る考えを示唆。これに対し、J1維持には費用がかさむと主張する県議が反論。議論はスタジアム移転にも及んだ。

「今は経営が厳しく支援しているが、黒字だと(支援を継続するか)考えないといけない」。古川敬三企画振興部長の答弁に、県議の徳永達也氏(雲仙市区)が反応した。チーム強化のためFC東京から移籍する元日本代表徳永悠平選手は親戚だ。「収入は増えるが経費も増える。支援の継続は欠かせない」と指摘すると、「なるほど」とうなずく他議員が相次いだ。

議論は集客向上策にも発展。前田哲也氏(長崎市区)は現在の諫早市から人口が多い長崎市などへのスタジアム移転を提案。だが、これには田中愛国氏(佐世保市・北松浦郡区)が「県北としても黙っちゃおられん。ぜひ佐世保に」と手を挙げると、山本啓介氏(壱岐市区)も「キャンプは島で…」と切り返し。地域活性のけん引役としてチームへの期待が県全域で高まっていることをうかがわせた。

=2017/12/13付 西日本新聞朝刊=