いよいよあす3日に迫った漫才日本一を決める『M-1グランプリ2017』。
13回目となる今大会には、ジャルジャル、かまいたち、カミナリ、マヂカルラブリー、ミキ、さや香、とろサーモン、和牛、ゆにばーすの9組が決勝に進出。
そして、“台風の目”になりうる残り1枠をかけて、計20組が決勝当日に行われる敗者復活戦に臨む。
果たして誰が勝ち上がってくるのか、過去のデータや人気を基に考えてみたい。

まず注目すべきは、昨年の『M-1』のファイナリスト4組(相席スタート、スーパーマラドーナ、さらば青春の光、ハライチ)が敗者復活に回っていることだ。
前回大会で最下位という結果に終わった相席スタートの山崎ケイは、直後のイベントで「終わってから楽屋でずっと号泣して、3日間くらい泣いて暮らしました」と本音を漏らしていたが、今年は敗者復活から見事に勝ち上がってうれし涙を見せることはできるか。

さらば青春の光は、先日開催された『キングオブコント2017』(KOC)の決勝に進出しており、漫才・コントの実力は折り紙付き。
決勝へと駒を進めて、KOC王者で史上初のM-1との2冠を狙うかまいたちに雪辱を果たすことができるか。
2009年大会から4回連続でファイナリスト入りしているハライチも、常に新しいネタで“進化”を続けており、決勝の舞台に進む可能性は十二分に考えられる。

15、16年と2大会連続で決勝進出を果たし、昨年は3位という好成績を残したスーパーマラドーナは、今回の決勝進出コンビ発表で名前が呼ばれなかった際、周りにいた芸人や取材していた記者から驚きの声が上がるほど、その実力の高さは申し分ない。
準決勝での会場のウケも良かったことから、敗者復活最有力といってもいいだろう。

昨年の決勝組以外にも、注目芸人を挙げたい。
2009年のハリセンボン以来、4大会ぶり“女性コンビ”の決勝進出を目指すのはAマッソ。
ともに大阪出身らしく関西弁でまくし立てる様は、観客を笑わせながら圧倒させる力を持っており、その勢いが敗者復活戦でも発揮されたら、決勝の舞台もグッと見えてくる。
意外にも『M-1』決勝の舞台を踏んだことがない天竺鼠は、今回の準決勝でも独特な世界観のネタで観客のハートをつかんで爆笑をさらっており、初決勝も期待させる。

2004年大会に初出場して強烈なインパクトを残し、現在はテレビの人気者になった南海キャンディーズは、山崎静代のボクシング挑戦でコンビそろってのメディア露出が見られなかった時期もあり、09年大会以降『M-1』出場も見合わせていたが、昨年よりカムバック。
惜しくも2年連続で準決勝の舞台にとどまっているが、今回の決勝進出発表直後に生放送された『山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)に山崎が急きょ出演して反省会を行うなど、まだまだここで終わる2人ではない。
敗者復活という舞台での大暴れを期待したい。

『M-1』では2007年のサンドウィッチマンや15年のトレンディエンジェルが敗者復活から優勝し、08年のオードリーや16年の和牛が優勝まであと一歩に迫るなど、毎回大きなドラマを見せてきた。

敗者復活戦は、あす3日の午後2時30分から4時30分まで、決勝は午後6時57分から10時10分までABC・テレビ朝日系で生放送。
今回からはネタ披露の順番が「笑神籤(えみくじ)」による抽選で直前まで決まらないシステムが採用されていることから、展開がより読めなくなった『M-1グランプリ』。
4094組の頂点をかけて、熱い火花を散らす。

■『M-1グランプリ』歴代の敗者復活組
2002年 スピードワゴン
2003年 アンタッチャブル
2004年 麒麟
2005年 千鳥
2006年 ライセンス
2007年 サンドウィッチマン
2008年 オードリー
2009年 NONSTYLE
2010年 パンクブーブー
2015年 トレンディエンジェル
2016年 和牛

■『M-1グランプリ2017』敗者復活をかけて戦う準優勝進出者(※エントリーナンバー順)
相席スタート、東京ホテイソン、ランジャタイ、アイロンヘッド、からし蓮根、霜降り明星、笑撃戦隊、スーパーマラドーナ、アインシュタイン、三四郎、Aマッソ、見取り図、さらば青春の光、南海キャンディーズ、ニューヨーク、ハライチ、囲碁将棋、大自然、セルライトスパ、天竺鼠

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