今から気を引き締めておいた方がよさそうだ。

日本ハムからドラフト1位指名され、16日に仮契約を結んだ清宮幸太郎(早実)。
10月27日に指名挨拶で訪れた栗山監督は、「野球の神様」といわれるベーブ・ルースを引き合いに「これだけみんなに愛される理由が分かった。
野球にあまり興味がない人でも、幸太郎を愛する」と大絶賛。一軍キャンプ帯同はもちろん、来季の開幕スタメンも浮上している。

大谷翔平と同様、プライベートでは「外出許可制」とし、3年後の20年東京五輪に向けても
「こっちの責任として、そこで真ん中(4番)を打っているくらいになる道筋はイメージがある」と話し、英才教育を施していくつもりらしい。
栗山監督が今後も清宮のことを「幸太郎、幸太郎」と、まるで息子のように可愛がる姿が目に浮かぶ。

こうした日本ハムの“VIP待遇”は、清宮にとっても耳心地がいいに違いないが、甘い指導者ばかりではない。さるマスコミ関係者がこう言う。

「金子誠内野守備走塁コーチ(42)は、清宮をみっちり鍛えてくれる存在といえます。
常総学院から93年ドラフト3位で入団し、ハム一筋24年。
引退会見の際に自らのスタイルを『うな丼の山椒。なきゃないでいいけれど、あったらいいというもの』と称した職人です。
理論はチーム随一といわれ、現役時代から野球に対して厳しい人。
試合前練習では担当記者にも、“選手がグラウンドで一生懸命練習しているのだから、
ベンチに座って眺めるのではなく、グラウンドに立って取材をしてほしい”と要望を出したこともあったほどです」

かつて日本ハムで監督を務めたトレイ・ヒルマン氏が、13年に米ロサンゼルスで行った講演で、こんな話をしている。

■「闘志と献身」

ヒルマン氏は就任当初、キャンプのメニューについて、米国流の「量より質」を求めたものの、なかなか選手に浸透せず苦労した。
その際に当時、選手だった金子から、「監督の意見はよく理解できるが、われわれ選手は闘志を燃やすため、
また野球への献身を示すために長いことグラウンドで練習をする必要があることも分かってほしい」と進言され、日本野球を受け入れられるようになったそうだ。

では、そんな金子コーチは清宮に対し、どのように接するのか。
侍ジャパンでヘッドコーチ兼打撃コーチを務めるだけに、「今は(16日から開幕する)アジアプロ野球チャンピオンシップに集中している」としながらも、こう話してくれた。

「まだ彼のことは何も見ていない。歩き方も見ていない。まずは新人合同自主トレで一挙手一投足をじっくり見たいなと思っています。
佇まい、歩き方、キャッチボールの仕方……。それを見ればどういう選手なのかは分かる。
僕も見る目はあると思っているし、そういうところをチェックされるんだぞ、という覚悟で来て欲しいですね」

清宮は体が大きい分、歩き方はモタモタ、走り方はドタバタしているように映る。
一塁手の清宮は金子コーチの指導対象。独特の着眼点を持つ“鬼コーチ”のお眼鏡にかなうためにも、入寮までに歩き方から勉強し直しておいた方がよさそうだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171117-00000013-nkgendai-base
11/17(金) 9:26配信