今週のチャンピオンズ・リーグ(CL)2節で、ユベントス、ASローマ、ナポリの3チームがいずれも勝利したイタリア・セリエA勢。これでUEFAカントリー(リーグ)ランキングで、ドイツ・ブンデスリーガを抜いて3位に浮上した。トップ3入りは実に7年ぶりだ。
 
 UEFAカントリーランキングは、過去5シーズンのCLとヨーロッパリーグ(EL)における代表クラブの結果をポイント化し、その平均値で順位を決めるもの。リーグの隆盛を推し量る意味でのひとつのパラメーターとなり、なにより、CLの出場枠を決定するランキングとして重要視されてきた。
 
 1990年代に世界最高峰リーグとして君臨したセリエAだったが、プレミアリーグ、リーガ・エスパニョーラに盟主の座を追われ、近年はブンデスリーガの後塵を拝していた。それが、ユベントスの欧州戦線での躍進をはじめ、各クラブがコンスタントに勝利を重ねて少しずつ盛り返し、ついにトップ3返り咲きを果たしたのだ。
 
 とはいえ、シーズン中はあくまで暫定値。シーズン終了時が最終順位となる。ただ、昨シーズンまではトップ3にCL出場4枠、4位に3枠が与えられていたたが、今シーズンからレギュレーションが改訂、4位にも4枠が供与されることとなった。しかも4チームすべてがグループステージにストレートインできる。そのため3位と4位の間にあった確固たる報酬差は撤廃された。もはや、4大リーグのプライドを賭けた戦いとなっている。
 
 9月27日時点で首位はスペインで、92.712ポイント。これは今シーズン中には覆せない数値だ。一方で、2位以下は僅差。イングランドが66.034ポイント、イタリアが64.082ポイント、そしてドイツが63.998ポイント(5位のフランス・リーグ・アンは48.748ポイント)。木曜日のELの結果次第では、また順位が変わるかもしれない。
 
 はたしてセリエAは7年ぶりに3位、あるいは2位でフィニッシュできるか。まさに、飛ぶ鳥を落とす勢いの巻き返しだ。

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