プロボクシングの3団体(WBAスーパー、IBF、WBO)統一世界ライトヘビー級王者アンドレ・ウォード(33=米国)が21日に自身の公式サイトで現役引退を表明した。

 同サイトには「ミッション終了」とあり、「ボクシングというスポーツに感謝しているが、もはや自分の体はこの競技の持つ厳しさに耐え抜くことができない。ゆえに戦う情熱も持てなくなった」と綴られている。

 ウォードは2004年のアテネ五輪で金メダルを獲得。同年末のプロ転向後は着実に実績を積み上げ、09年にスーパーミドル級王座(WBAスーパー)に輝いた。昨年11月には階級を1つ上げ、ライトヘビー級王者のセルゲイ・コバレフを判定で下し、2階級制覇を達成。7カ月後に行われたコバレフとの再戦も8回TKOで勝利し、初防衛に成功したが、これがラストファイトとなった。

 最終戦績は32戦全勝16KO。現在、米国のボクシング専門誌「リング」のパウンド・フォー・パウンドランキング(全階級を通じての最強ランキング)では1位に選ばれているが、「神の子」と呼ばれた天才ボクサーは、惜しまれながらリングを去ることになった。

2017年9月22日 09:18
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