阪神が今オフ、30発以上の本塁打を期待できる大砲助っ人を補強することが10日、分かった。
筆頭候補に16年シーズンにメジャーで15本塁打を放ったジェフリー・マルテ内野手(26=エンゼルス)らをリストアップし、調査を進めている。
今季の優勝は極めて厳しい状況。
シーズンはまだ終わっていないが、フロントはすでに来季を見据えて動きだした。

来季こそ、金本阪神に足りないピースを埋める。
野手では若手の育成が進み、ベテランも健在だ。だが絶対的に長打力が足りず、迫力に欠ける。チーム本塁打数は目下リーグ3位の100本。
ただ上位の広島、DeNAに大きく水を開けられている。
球団幹部は「30本以上の本塁打を見込める長距離砲を、ということで調査をしています」と認めた。

今季の助っ人野手は昨オフに獲得したキャンベル1人で開幕を迎え、シーズン途中にロジャースを緊急補強した。
だが、いずれも中距離打者のため、現場が希望する長打力は見込めなかった。
キャンベルは21試合出場、打率・191、1本塁打、5打点にとどまり、6月以降2軍暮らしが続く。
そしてロジャースも37試合出場、打率・239、4本塁打、21打点で、この日、2軍落ちした。
年間を通して、主軸に据えることができていない状況だ。

助っ人勢が精彩を欠く間に中谷、大山ら和製大砲候補が頭角を現してきた。とはいえ、まだ不動の4番を任せるまでの実力は備わっていない。
一塁手の最右翼として期待した原口も伸び悩んだ。若手野手育成は進んでいるが、まだ物足りない。
そこで一塁を守れるスラッガーにターゲットを絞り、大型助っ人の獲得に乗り出す方針を固めたわけだ。

その筆頭候補がマルテだ。ドミニカ共和国出身の26歳。1メートル85、100キロの恵まれた体格を誇る右投げ右打ちの強打者だ。
15年にタイガースでメジャーデビューを果たし、エンゼルスに移籍した16年には88試合出場、打率・252、15本塁打、44打点をマークした実績も持つ。
メジャーでの守備位置は主に一塁ながら、三塁、左翼も守れる守備力があり、使い勝手に困らない点も大きな魅力。
今季はメジャーで45試合に出場し、打率・173、4本塁打、14打点(10日時点)と低調ながら、潜在能力は本物だ。

マルテに加え、強打の三塁手であるウィル・ミドルブルックス内野手(29=レンジャーズ)、メジャー通算71発のウィリン・ロザリオ内野手(28=韓国ハンファ)らをリストアップ。
また国内他球団の助っ人の去就にも視野を広げ、大砲獲得を目指していく。

◆ジェフリー・マルテ 91年6月21日生まれ、ドミニカ共和国出身の26歳。
07年にアマチュアFAでメッツと契約してプロ入り。
13、14年のアスレチックスを経て15年に移籍したタイガースでメジャーデビュー。
昨季は開幕前にトレードでエンゼルスに移り、88試合で15本塁打、44打点を記録。
メジャー通算166試合、104安打、23本塁打、69打点の打率・224。守備は一、三塁のほか左翼も守る。1メートル85、100キロ。右投げ右打ち。

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/09/11/kiji/20170911s00001173122000c.html
2017年9月11日 05:35

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https://baseball.yahoo.co.jp/mlb/teams/player/fielder/455738
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