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2017/08/18(金) 22:41:53.34ID:CAP_USER9北九州で5年目のシーズンはリハビリからのスタートとなった。昨季終盤戦で左の側副靭帯を負傷し手術。キャプテンの座を池元友樹に譲り、今季は治療に専念してきた。「ゲーム体力はやっていかないと戻ってこないが、それは仕方がないこと。やっていくしかない」という状況にあるものの、今夏の中断期間中に全体練習への合流を果たした。もっともセンターバック陣では西嶋弘之や鈴木翔登、ボランチから転向の加藤弘堅などが並び、公式戦への復帰には時間が掛かるかもしれない。ただ、チームの束ね役としての存在感は大きく、J2に導く作業に欠くことはできない。
8月上旬は今や懐かしささえ覚える本城陸上競技場で練習やトレーニングマッチを実施。心地よく汗を流した前田は「チームの雰囲気はいいと思う」と笑顔を浮かべた。その一方で北九州の置かれた現状に満足はなく、「一人一人がやるべきことをやる。そういう姿勢がないと先の話には進めない」と引き締めた。
前田の目から見て今年のチームはおとなしい。「もっと要求し合う気持ちを出せば、もっともっと良くなっていく。それはみんなに言えること。試合に入る、練習に入る、そういうところでの気持ちはまだまだ足りない」。今季の試合で見られる連係ミスや窮屈そうなプレーはそれも一因だろう。「今年はアクションを起こした試合をしていきたいとシーズンに入った。でも、まだまだアクションサッカーはできていない」と語気を強め、「厳しさを求めたい」と強調した。
今節は藤枝をホームに迎える。初対戦となった前回のアウェイゲームでは図らずも気持ちの面での弱さが露呈。良さを見せられず0-2と苦杯を喫している。藤枝戦に向け、チーム内でも「ホームでしっかり勝って強さを見せつけたいし、次の試合に繋げていきたい」(花井聖)と気持ちは高ぶっている。J3リーグを乗り切るには、藤枝をはじめJ3リーグの戦いを熟知するチームに勝ち続けなければならず、前田の言う「厳しさ」を試合内外で表現したい。
「チャレンジしていきたくても、やるべきことをやらなければチャレンジはできない」。チームのネガティブな意味での静けさに、前田は今、風を起こし、白波を立たせ、イレブンを内面から動かそうとしている。リアクションからアクションサッカーへ。浮沈のカギを、5年目の背番号5、前田和哉が握る。
文:上田真之介(北九州担当)
明治安田生命J3リーグ 第19節
8月19日(土)18:00KO ミクスタ
ギラヴァンツ北九州 vs 藤枝MYFC
https://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/n-00036276/