7月20日(木)発売の週刊文春 侍ジャパン「稲葉監督」内定の複雑怪奇−本命原はなぜ消えた?

・まず揉めたのが契約期間だ。当初NPB側は五輪と翌年のWBCをセットで考えていたが原氏が難色を示してWBCと分離
することで解決。ところがその後も任期中にイベントへの参加など様々な拘束があることに原氏が難色を示して
交渉は暗礁に乗り上げた。「一部にはかつての1億円事件の影響をあげる報道もありましたが、NPB側もその点は
問題なしという認識でした。原氏自身も監督就任にやぶさかではなかった。ただ巨人の監督を離れて自由な立場で
球界に関わることを望んでいたため、原氏側からも様々な要望が出されたようです。最終的には双方が出す条件で
折り合えず原監督案は潰れたと聞きます」(同前)。これが6月20日過ぎのことだった。そこから急遽、監督選任は
方向転換を余儀なくされ稲葉氏へ落ち着いたのが真相だった。

・「中畑さんだけでなく、日本ハム栗山監督や秋山幸二氏らの名前も監督候補として取り沙汰されましたが、原さん
との交渉が難航した時点から、世代交代をポイントにNPBでは稲葉さんを候補に根回ししていた。稲葉さん本人は
親しい知人に『断れるものなら断りたいが、そういう訳にはいかない』と語っていましたが、監督要請が来た時点で
外堀は埋められていたようです」(札幌の放送関係者)
・打撃コーチとしての稲葉氏は選手を型にはめるのではなく自由にやらせて個性を尊重するタイプで選手の評判は
すこぶる良い。日本ハム中田が絶大な信頼を寄せている。DeNA筒香、ヤクルト山田ら主軸選手に稲葉信者も多い。