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日刊スポーツ

 メキシコ1部のパチューカと契約した日本代表FW本田圭佑(31)が“横一線からのスタート”を強いられる。18日(日本時間19日未明)に入団会見に臨むが、他の加入選手との合同開催で調整されていることが17日、分かった。特別扱いはなく、競争を暗示するような船出となりそうだ。16日にはメキシコで初練習を行った。

 まだ最終調整中だが、入団会見は本田の独り舞台とはならないようだ。

 14年1月にACミランの本拠地、聖地サンシーロ・スタジアムに報道陣約200人を集めて盛大に行われた入団会見は、本田のための特別な舞台だった。プロ入り時、05年1月の名古屋入り時も高卒ルーキーながら本田のためだけの会見がセットされた。当時、高校選手権と世代別代表招集の過密日程もあり、他の選手とスケジュール調整がつかなかった背景はあるが、期待の大きさゆえの1人でのお披露目だった。

 本田の意向はどうあれ、ここ最近はずっと特別扱いされることが普通だった。6月に行われた、契約するミズノ社のイベントでも同じ日本代表の主力の岡崎慎司、吉田麻也らとの共演だったが、本田だけは控室が別だった。今回、パチューカは開幕を目前に控え、日程的にも厳しいことが理由の1つと考えられる。

 本田の実績やクラブ史上最高額の360万ドル(約4億1400万円)という年俸から、目玉補強であることは確か。ここからは、厳しい競争を勝ち抜き、特別な存在であることを認めさせていくしかない。

 15日に現地入りし、翌日には標高2400メートルの高地で体を動かした。クラブ公式ツイッターは本田の練習風景などの写真を掲載した。地元紙レコルド電子版によると、本田の練習開始はアロンソ監督の要望だったという。現地入りしてからわずか8日後に開幕するリーグ戦でいきなりデビューする可能性もあると報じられている。