サッカーJ3のグルージャ盛岡のマスコットキャラクター「キヅール」の着ぐるみを作ろうと、チームを運営する「いわてアスリートクラブ」(盛岡市)が資金を募っている。完成すれば体高、横幅とも2.4メートルの巨大「ゆるキャラ」として、観客動員とグッズ売り上げの増加を狙う。募集は8月9日まで。
 サポーターの投票で選ばれたキヅールは、チーム名「グルージャ」がスペイン語で鶴を意味することにちなみ命名された。脚の生えた折り鶴という風変わりな風貌、他チームのマスコットと一線を画す直線的なデザイン、そして「折り鶴ながら折れない心」の持ち主だ。
 着ぐるみのサイズも、Jリーグ加盟チームのマスコット着ぐるみにしては破格の大きさになる。制作は、美術造形スタジオ「ゼペット」(東京)が担う。
 制作費は約300万円を見込んでおり、インターネットのクラウドファンディング(CF)で出資を募る。出資可能額は1人3000〜32万円。金額に応じて返礼にキヅールをあしらったTシャツや手拭いがもらえる。詳細はCFサイト「キャンプファイヤー」で確認できる。
 アスリートクラブは2期連続で赤字を計上しており、今期も赤字になった場合、J3の財務規定でリーグへの参加資格が失われる。宮野聡常務は「チームの認知度を上げ、サポーターを増やすための救世主になってほしい」と期待を寄せる。

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