陸上の「ゴールデン・スパイク」が28日にチェコのオストラバで行われ、
今夏の世界選手権(ロンドン)を最後に現役引退を表明しているウサイン・ボルト(30歳=ジャマイカ)が100メートルに出場。
優勝したものの10秒06という平凡なタイムに終わった。

0秒03差で2位となったユニエル・ペレス(キューバ)はすでに32歳になった選手で、そのペレスとボルトは最後まで競り合った形。
1位になったものの「タイムは不満だ。いいレースではなかった。かなり遅い」とフィニッシュしても笑顔はなかった。

世界選手権の個人種目を100メートルのみに絞っているボルトは今月10日、ジャマイカ国内の競技会の100メートルに出場したがタイムは10秒03。
後半を流していないにもかかわらず、2レースを消化してまだ9秒台を記録していない。

AP通信によれば、レース後は「ケガはしていないが、すぐに主治医(ドイツ在住)に診てもらう。彼はこれまですべても問題を解決してくれたし、心配はしていない」とコメント。
ボルトはかねてからこの主治医の下で膝のPRP(多血小板血漿注入療法)を受けており、故障はしなかったものの違和感を抱いていることを明らかにした。

なおメジャー大会では実施されない男子300メートルには、リオデジャネイロ五輪の400メートルで世界記録(43秒03)をマークして
金メダルを獲得したウェイド・バンニーキルク(24歳=南アフリカ)が出場。30秒81をマークしてこの種目を制し、
マイケル・ジョンソン(米国)が2000年3月24日に樹立していた世界記録(30秒85=高地記録)を17年ぶりに書き換えた。

同選手は200メートルで今季世界最高の19秒84をマーク。
100メートルでも今季世界6位の9秒94を記録しており、世界選手権での活躍が期待されている。

男子1万メートルでは第一人者のモー・ファラー(34歳)が27分12秒09で優勝。
男子三段跳びでは今季世界最高の18メートル11をマークしているクリスチャン・テイラー(27歳=米国)が、大会新記録となる17メートル57で制した。

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スポニチ 6/29(木) 17:30配信
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