[ロシアワールドカップ・アジア最終予選]日本 1-1 イラク/6月13日/PASスタジアム
 
【日本代表・総評】

 35度を超える猛暑のなか、守備的に入るかと思われたが、序盤は右サイドを中心に攻撃を展開。7分にはCKから大迫がネットを揺らし、先制に成功した。その後はイラクにボールを持たれる時間が長くなったものの、粘り強く対応した。後半には酒井宏、久保が同時に足を痛める不測の事態が起き、守備陣の連係ミスから同点ゴールを奪われた。それでも最低限の勝点1を獲得し、首位の座をキープした。


【個人採点・寸評】
GK
1 川島永嗣 5.5
34分には裏に出されたボールに素早く反応して、スライディングキャッチ。冷静なセービングを見せた。ただ、72分に吉田との連係ミスで失点した。

DF
3 昌子 源 6.5
シリア戦の悔いの残るパフォーマンスを見事に払拭。空中戦、カバーリングともに安定していた。大声で周囲に指示を送る姿は頼もしかった。
 
5 長友佑都 6
身長差を狙われるも、空中戦で奮闘。自慢のスタミナも光り、攻撃陣を頻繁にサポートした。
 
19 酒井宏樹 6(76分OUT)
序盤から高い位置をキープ。本田、遠藤らとのパス交換からオーバーラップを繰り返した。パスも正確だった。ただ、自らのサイドで何本かクロスを上げられたのは反省材料だ。
 
22 吉田麻也 5
昌子と連係しながら最終ラインをコントロール。クロスをよく撥ね返した。しかし、不用意なバックパスも。GKとのお見合いで失点した場面は痛恨だ。

◆本田はバースデーゲームで上々のパフォーマンス。

MF
4 本田圭佑 6.5
右SBの酒井宏とのコンビネーションは良好で、攻撃の起点となった。7分にはCKから大迫のゴールをアシスト。バースデーゲームで力強いパフォーマンスを披露した。
 
6 遠藤 航 6.5
「代表に残るためには明日は大事になる」と気合いを入れて臨むと、中盤の防波堤として機能。攻撃参加も忘れなかった。

14 井手口陽介 6(61分OUT)
香川、山口ら中盤に怪我人が相次いだなか、A代表初先発を飾る。鋭い出足でパスカットし、前線にボールをつないだ。もっとも、前に出る意識は良かったが、後ろのスペースを狙われるシーンも。後半途中には接触プレーで頭部を強打し、交代となった。

8 原口元気 6.5(69分OUT)
推進力のあるドリブルで陣地を回復。フォアチェックで守備陣も助けた。先制点のCKにつながるシュートも放った。
 
11 久保裕也 5.5
通常の右ではなく左サイドでプレー。攻守に走り回ったが、左SBの長友と息が合わないシーンがあった。フィニッシュに上手く絡めなかった点も減点材料だ。終盤には足を痛めて苦しいプレーを強いられた。

◆大迫は貴重な先制ゴールをマーク。

FW
15 大迫勇也 7
灼熱のテヘランで苦しい戦いが予想されたなか、“半端ない”ヘッドで貴重な先制ゴールをマーク。確実なポストプレーを含め、エースとしての仕事をまっとうした。

交代出場
MF
17 今野泰幸 5.5(61分IN)
頭部を強打した井手口に代わってピッチへ。中盤でバランスを取り、イラクの進攻を阻むも、リードを保てなかった。
 
MF
7 倉田 秋 6(69分IN)
相手にプレッシャーをかけながら、セカンドボールを拾い、得意のドリブルで仕掛けた。終盤には数度、チャンスに絡んだ。
 
DF
21 酒井高徳 −(76分IN)
酒井宏の負傷を受けて緊急出場。落ち着いて相手のマークに付き、追加点は与えなかった。

監督
ヴァイッド・ハリルホジッチ 6
長谷部、香川、山口らキーマンを怪我で欠くなか、原口をトップ下に置く形がハマった。ドローに終わったが、悪くない采配だった。


 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし

サッカーダイジェスト6/13(火) 23:36配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170613-00026771-sdigestw-socc&;p=1

フォーメーション図
http://www.soccerdigestweb.com/files/topics/26771_ext_03_0.jpg

【サッカー】<どこよりも早い採点>日本代表、イラク戦、前半早々に先制も勝ち点2を落とす/W杯アジア最終予選
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