巨人・堤辰佳GM(51)が13日、GMを退任したことを受け、球団を通して
コメントを発表した。

「チームは今、球団史上最悪の13連敗を喫するなど危機的状況に陥っています。
昨シーズンオフ以降に獲得した選手らの出遅れなどが大きな要因であり、チームの攻撃力の低迷は、
ここ数年のドラフトやトレードによる補強が機能していなかったためだと認めざるをえません。
こうした状況を招き、ファンの期待を裏切ったのは、GM兼編成本部長としてチーム編成を
任されてきた私の力不足のせいであり、責任を取って辞任いたします。新しい編成体制による
シーズン後半のチームの躍進を心より願っております」

 堤氏は、石井一夫氏の球団新社長、さらに鹿取義隆GM特別補佐のGM就任会見後の
タイミングで東京ドームを訪れた。練習を終えた高橋由伸監督をはじめ、首脳陣、ナイン、
スタッフらの前で、この日行われた取締役会の結論を報告し、退任のあいさつをした。

 その後、報道陣に対応した堤氏は「今日、(午後)3時から石井社長が会見されたと
思うんですけど、そこで話されたのがすべてです。僕からはそこまでしか言えないんで。
(由伸監督とは)いろいろな話はしましたよ。別に監督との話なので、ここで言うのは
どうかなと思います」と多くは語らなかった。それでも吹っ切れたのか
「(選手には)あいさつしました。『頑張ってね〜』って。いろいろな反応はありましたけど…」
と冗談めかす場面もあったが、その表情には疲労の色がうかがえた。

 また「志半ばだが」の問いには「あのコメントがすべてです。自分の心の中はここで
話すことはないので、あのコメントがすべてです」と語り、
「お世話になりました。ありがとうございました」と頭を下げ、東京ドームを後にした。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170613-00000034-tospoweb-base
https://amd.c.yimg.jp/amd/20170613-00000034-tospoweb-000-3-view.jpg