予想フォーメーション
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■今野の状態が気がかり。
 
6月13日にワールドカップ・アジア最終予選のイラク戦(中立地としてイランで開催)を控える日本代表にとって、同7日のシリア戦(東京スタジアム)は重要なテストマッチとなる。
 
スタメンを予想する上での焦点として、3つポイントが挙げられる。

まず、不動のレギュラーであった森重が落選したCBでは、吉田の相棒が注目される。昌子、槙野、三浦の3人で争う構図だが、
代表初選出の三浦に関してはハリルホジッチ監督が「呼んだからすぐにプレーさせるわけではない」と語るなど、このタイミングでの抜擢は考えにくい。

さらに経験値では24キャップの槙野がリードするが(昌子は2キャップ)、浦和では3バックのストッパーをこなし、今最終予選でCB起用されていない槙野より、鹿島で逞しさを増す昌子がベターだろう。
 
次に長谷部が右膝の負傷で戦線離脱中のボランチは、山口のパートナー探しが進められているが、6月5日のトレーニングでは、3月のUAE戦でも試したアンカーを置く4-3-3の形を確認。
右インサイドハーフには今野、左インサイドハーフには香川が入った。そのなかで、気になるのは6月4日の磐田戦で、左第5趾基節骨骨折から復活した(60分からピッチに登場)今野の状態だ。本人は自身のコンディションを次のように語る。
 
「正直分からないです。(90分)やっていないですからね。(シリア戦の出場は)僕が決められる立場じゃないんで、監督が決めるわけだし、出されたならやります」
ハリルホジッチ監督の今野に対する信頼は揺るぎないが……。イラク戦へ向けて“温存”という選択肢を取るなら、「浦和でも良いパフォーマンスを見せている」(ハリルホジッチ監督)遠藤が代役として妥当だろう。
 
また、6人交代制のシリア戦は、A代表デビューを狙う井手口、初選出の加藤を試す場としても持ってこいだ。先発はないにしても、新戦力ふたりを試合途中からピッチに立たせる可能性は高い。

■左ウイングは乾の状態次第。

左ウイングは約2年ぶりに招集された乾の状態次第だろう。乾はバルセロナから2ゴールを奪ったリーガ・エスパニョーラ最終節で右足首を痛め、5月28日から行なわれた国内合宿でも、一時トレーニングから離脱するシーンがあった。
ハリルホジッチ監督も「100パーセントの状態で練習できたわけではない」と明かす。

乾は前日練習では元気な姿を見せたが、ハリルホジッチ監督は6月5日に“保険”として宇佐美の追加招集も決めた。
もっとも乾に無理をさせないと判断した場合は、このポジションンの序列でトップに立つ原口がスタメンに指名されるだろう。
 
そのほか、不安なのは右アキレス腱に軽い痛みを抱えている浅野、右膝内側を痛めていた酒井宏のコンディションだ。
もし酒井宏をシリア戦のメンバーから外すとすれば、右SBは酒井高がファーストチョイスになる。

CF、右ウイングに関しては、レギュラー争いをリードする大迫、久保ではなく、最近はベンチを温めることが多い岡崎、本田にチャンスを与えるかもしれない。
彼らの状態を整えておけば、イラク戦では強力な“カード”となるはずだ。
 
GKは急造のCBコンビとのコンビネーションをスムーズに図るためにも、余程のことがない限り、川島が起用されるだろう。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

6/6(火) 19:29配信
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