元ヘビー級チャンピオンで、時代のアイコンでもあったマイク・タイソンは、2016年6月30日に50歳の誕生日を迎えた。『GQ SPAIN』は、ラスベガスにある彼の家を訪ね、半世紀にわたる戦う男の人生とボクシングについて話を聞いた。

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Photos: Marco Grob Words: Cezar Grief



 ラスベガスとマイク・タイソン

 ラスベガスにとってのマイク・タイソンは、ボクシングにとってのラスベガスと同じように特別な存在だ。

 私たちはタイソンへのインタビューを行うために、歴史的な試合が行われた罪深き街、ラスベガスに向かった。タイソンはそこで家族と暮らしている。彼がラスベガスをインタビューの場として選んだのは当然だ。なぜなら、この街はエンターテインメント、ギャンブル、そして格闘技のメッカなのだから。

 タイソンの人生は、浮き沈みの激しい、ジェットコースターのようなものだった。つらい幼少期を過ごしたあと、ボクシングコーチのカス・ダマトと出会い、彼の人生は一変した。20歳で世界チャンピオンとなったが、その後の3年間は牢屋で過ごした。出所時には約400万ドルの銀行預金を持っていたものの、複数の薬物中毒が原因で、その貯金を数年間で使い果たし自己破産。しかも借金は増え続けた。タイソンにとって、この時期は人生最悪の時だった。そんななか2005年に引退。20年にわたるプロキャリアに終止符を打つことになる。

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