フィリピン出身のシンガー・Beverly(ビバリー)が、デビューアルバム『AWESOME』を5月31日にリリースする。
突き抜けるようなハイトーンボイスは、その歌声を聞いた俳優・小栗旬を魅了。

さっそく、小栗出演のフジテレビ系ドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」主題歌として「I need your love」、挿入歌に「Empty」が起用されたシンデレラストーリーも。
フィリピンやアメリカの音楽祭で受賞歴があり、パワフルな歌声の持ち主だが、素顔は意外にもシャイで......。

■初コンテストでは、歌詞を忘れて大泣き

「昨年、夏の音楽野外フェス『a-nation』に出演し、初めて日本のお客さんの前で歌いました。あんな大きな会場で歌うのは生まれて初めてで、
歌う前は震えるほど緊張していましたが、日本の皆さんがすごく温かく“ウエルカム“してくださったので、とてもうれしかったです。」

「私が生まれたフィリピンのカランバシティーという街は、モールやマーケットも多く、遊ぶ場所もたくさんあって、にぎやかな場所です。
みんな顔見知りで、気軽にお互いの家に行ったりもするし、街全体がハッピーな雰囲気です。

小さい頃から歌うことは大好きでしたが、ものすごく恥ずかしがり屋で、私の歌声を知っていたのは母や親せきの人たちだけでした。
みんなから『歌え歌え』とあおられても、母の背中に隠れちゃったり(笑)。でも、母が私の背中を押してくれて、9歳からボイスレッスンを受けさせてくれたんです。
私がなかなか人前で歌えなかったのを知っている家族や親せきは、今の私の活動に驚いています」

「フィリピンには歌のコンテストがたくさんあって、13、4歳頃に初めて参加しました。でもすごく緊張して頭が真っ白になってしまい、歌詞を忘れちゃったんです。
なんとか歌い続けましたが、終わってから母に泣きつきましたね(笑)。それでも出場し続けて、アメリカのコンテストを受けるために、周囲の方たちが協力してくれました。
デビュー前から、本当にたくさんの方が私の活動を支えてくれて今の私がいるので、とても感謝しています。その頃からフィリピン以外の国でも、音楽活動をしてみたいと思っていたんです」

■主題歌抜擢、「小栗旬さんが『すごく良い声ですね』と褒めてくれました」

「『I need your love』は、フジテレビ系ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』のOP曲ですが、主演の小栗さんがドラマプロデューサーに主題歌の話を紹介してくださって決まったんです。
そんな小栗さんと初めてお会いしたときは、本人を目の前にして驚きのあまり『あー、知ってる!』と叫んでしまいました(笑)。

フィリピンでも、小栗さんが出演していたドラマ『花より男子』や『ごくせん』を見ていて、すごく大好きでした。私のリアクションを見て、
小栗さんは笑いながら『ドラマ見てくれて、ありがとうございます』と話してくれました。『すごく良い声ですね』とも褒めてくださって、すごくうれしかったです!」

「『I need your love』は、とてもカッコいいサウンドですが、歌詞は切ないんです。サビではおもいっきり激しい感情を表現しています。
ドラマ挿入歌でもある『Empty』は、自分で歌詞を書きました。ミステリアスでダークなイメージに挑戦しています。

アルバム『AWESOME』では、12曲中の半分を日本語でも歌っています。日本語での歌い方や発音をみっちり教わりましたが、発音が難しくて20回ほど歌い直した曲もあります。
日本語の言葉の意味もちゃんと知りたかったので、たくさんの新しい言葉を習いました。最近気に入っている日本語は『さすがです』(笑)。尊敬の気持ちを表したいときに便利なんです(笑)」

「アルバムタイトルの『AWESOME』は、日本語の『ヤバイ』『すごい』という意味を表しています。私が日本に来られたことや、このアルバムを作れたこと、
すごい作曲家やミュージシャンの方と一緒に作りあげることができたことの全部が『AWESOME』だと思っているので、タイトルにぴったりだと思っています」

つづく

5/31(水) 12:47配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170531-00010002-trendnewsn-musi&;p=2