2020年東京五輪で実施する男女マラソンについて、暑さに対する選手の負担を考慮し、当初計画で午前7時半としているスタート時刻の繰り上げを大会組織委員会が検討することが26日、関係者の話で分かった。現時点での計画では東京五輪のマラソンは女子が8月2日、男子が9日に行われ、ともに午前11時台には競技を終える予定。

 国土交通省の資料では、マラソンが行われる8月上旬における過去30年の東京の気温平均値を見ると、午前7時の時点で少なくとも25度以上あり、1時間ごとに0.5〜1度気温が上昇している。大会関係者は「現状では7時半は遅い。9時を過ぎると(特に)暑くなることが過去のデータで出ている」と述べ、スタート時刻繰り上げが必要との見解を示した。

 現計画より何時間も早い時間帯で開催する場合、ボランティア確保などの運営面や放送側との調整が難しくなる可能性が指摘されている。組織委は今後本格的に議論する。

 マラソンのコースは19年秋に完成予定の新国立競技場をスタートし、浅草で折り返すルートを軸に調整。18年初めには正式決定する見通し。 

時事通信 5/27(土) 8:11配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170527-00000026-jij-spo