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2017/05/17(水) 17:07:36.69ID:CAP_USER9◆随所に片鱗
4月20日に焼津市田尻北の藤枝MYFCサッカー場で行われたチーム紅白戦。16歳でプロ入りし、14年から3年連続で同国リーグのMVPを獲得してきたレフティーは、切れのあるフリーキックを放つなど、随所に天才ストライカーの片鱗(へんりん)を見せた。
4月8日には天皇杯全日本サッカー選手権の県予選準決勝に試合後半から出場。初ゴールこそならなかったが、カンボジア人Jリーガーとして初めて日本のピッチに立ち、存在感をアピールした。
ただ、コンディションはまだ万全とはいえない。4月20日の練習も半袖半ズボン姿の日本人選手に交じって、ワタナカ選手は一人、ジャージーに手袋という完全防寒スタイルで登場。気温は17度とまずまずの陽気だったが、出身地のカンボジアでは1年を通して気温が20度を下回ることはほとんどなく、初めて覚えた日本語も「寒い」だったという。
「カンボジアでは基本的に練習はジムで筋トレなどを行っており、グラウンドでの練習は週に1度くらいだった」と、カンボジアと日本との練習の仕方の違いにも最初は戸惑いを感じた。それでも「チームのメンバーはご飯に誘ってくれたりとても優しい」と話し、「頑張って練習して体力アップを図り、チームに貢献したい」と悲願のJ初ゴールに向け精力的に練習に取り組んでいる。
◆自ら望んで
「アジア最高峰のJリーグで経験を積みたい」と自ら望んでJリーグの門をたたき、今年12月末までの期限付き移籍を実現させたワタナカ選手。その動向は母国・カンボジアでも大きな注目を集めている。
ワタナカ選手の来日に合わせ藤枝が2月にカンボジアの公用語であるクメール語の公式フェイスブックを開設したところ、フォロワー数は日本語版の約1万3千人を上回る4万9千人超に。カンボジアでは藤枝のリーグ戦全試合が生中継されるほどの人気で、チームも「カンボジアマッチデー」として在日カンボジア人を対象にしたバスツアーを行うなどの構想を検討中だ。
「ワタナカの持ち味はキックの精度とゴール前の攻撃センス」。藤枝の大石篤人監督(40)もこう太鼓判を押す「カンボジアのメッシ」のビューティフルゴールを両国のサポーターが固唾をのんで見守っている。
http://www.sankei.com/region/news/170517/rgn1705170014-n1.html