>>627
<頻繁な銘柄入れ替え>
日経500は28日の市場で、1989年12月末につけた高値2406円47銭を上抜け、史上最高値となる2430円70銭をつ
けた。日経平均やTOPIX.TOPXが当時付けた過去最高値の約6割の水準にとどまる中、突出したパフォーマンスとなっている。

その要因は、頻繁な銘柄入れ替えにある。同指数は毎年1回定期見直しを行い、4月初旬に構成銘柄を入れ替える。過去
3年間の売買高、売買代金、時価総額をランキングした結果で上位500社を入れ替える。

今年は7銘柄、19年は10銘柄を入れ替えた。一方、日経225は9月の定期入れ替えでここ2年は1─2銘柄の入れ替えとなっ
ている。「日経500はいわば勝ち組企業のインデックス」(みずほ証券シニアテクニカルアナリストの三浦豊氏)と言われるゆえんだ。

連続性が乏しいこともあり、日経500は国内外の機関投資家の間でもベンチマークとしての利用はほぼない。古くは「東証ダウ」
と呼ばれて70年余りの歴史がある日経平均や、50年余りの歴史を持つTOPIXの利用が根付いているため、マイナーな指数に
とどまっているのが実情だ。