静岡県の川勝平太知事(75)が10日、辞職願を県議会議長に提出した。川勝氏は4期目の途中で辞職することになったが、これまでに約8000万円の退職金が支払われており、任期途中となった今回も約2800万円が支払われる見込みだ。自身の〝失言〟によって辞任に追い込まれる形となった今回は、退職金を受け取るのかどうかも注目される。

川勝氏は4月1日、県庁での新規採用職員に向けた訓示で、農業従事者らへの職業差別ともとれる内容の発言を行い、県内外から批判が殺到。翌2日に辞職する意向を表明していた。

県では「人事行政の運営等の状況の公表に関する条例」により、人事行政の運営状況の概要などを公表している。県が公表している資料によると、退職手当の算出方法は「130・1万円×在職期間×100分の65」となっており、1期(48カ月)分の退職手当は約4059万円となっている。

川勝氏は1期目の際には自身の公約に従い、受け取りを辞退した。しかし、2期目、3期目の際にはいずれも退職金を受け取っている。来年7月4日が任期満了だった川勝知事は約1年余りを残しての辞任となるが、それでも、規定通りなら約2800万円の退職金が支払われる。川勝知事が退職金を受け取れば、2期目、3期目とあわせて計1億円を超える退職金が支給されることになる。



辞職願提出の川勝知事、注目される「退職金」の行方 受領すれば延べ1億円超
4/10(水) 10:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/792bc23c7c46aa13218e3e8bd84dfe914ab4352b