つくばエクスプレス(TX)の茨城県内延伸先を巡り、同県の大井川和彦知事は23日、「土浦方面」に決定したと発表した。JR常磐線とは土浦駅で接続させるとし、県は今後、延伸実現に向け採算性確保の方策などの検討を進める。
同日の定例会見で、大井川知事は県が5月に実施したパブリックコメント(意見公募)で現在のつくば駅から先への延伸賛成が全体の8割を超え、4方面案のうち土浦方面への賛成が最も多かったと説明。その上で、延伸を実現するには採算性の確保が最も重要な課題と指摘、関係機関との調整に向け、県として需要拡大と費用削減の両面の方策などの素案策定に入る方針を示した。
質疑の中で、大井川知事は「まずは土浦方面への延伸実現を最初のステップにしたい」と強調。茨城空港などへの延伸に関しては、土浦方面延伸の実現後に改めて検討するとした。
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