“危ない歩道”を追跡 なぜ自転車の33歳女性は亡くなったのか?歩道に潜む“死角”とは

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今年1月、富山市で歩道を自転車に乗っていた33の女性が、軽乗用車に巻き込まれ亡くなった事故。私たちは死亡事故にいたった“危ない歩道”を追跡してきました。事故の原因を取材すると、軽乗用車の運転手の不注意に加えて、歩道に“死角”が生まれかねない状況が浮かんできました。

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富山市の城址公園横の歩道で、自転車に乗っていた33歳の永森志寿香(ながもり・しずか)さんが亡くなった事故から2週間が過ぎました。

事故があったのは今月1日。城址公園の桜が満開の頃でした。遊覧船や出店も出て、桜を見に公園を訪れる人は後を絶ちません。そうした中、事故は起きました。

深水信行弁護士:「もう一段の配慮があったら今回の事故も防げたのではと」

交通事故に遭った被害者の裁判を数多く扱ってきたという富山市の深水信行弁護士は、今回の事故現場についてこう指摘します。

深水信行弁護士:「一時停止を明認した看板はないですよね。歩道に入る時はしなければいけないんですけど、明認した看板は今ないですよね。一旦停止という大きな看板は掲げておくべきだと思う」

深水弁護士が注目したのは、歩道に入る車に一時停止を呼びかける標示がないことです。

事故が起きたときの状況を振り返ります。

今月1日午前10時半ごろ、新潟県糸魚川市の山岸喜一(やまぎし・きいち)容疑者が運転する軽乗用車が城址公園にさしかかります。車には妻ら家族2人が同乗していました。

軽乗用車は、駐車場に入ろうと左折。このとき、自転車で歩道を走っていた永森さんをはね、そのまま乗り上げる形になりました。

車が左折する際は当然、一時停止の義務がありますが山岸容疑者はなぜ永森さんに気がつかなかったのでしょうか?

電話をすると…一緒に車に乗っていた妻が出ました。