放送法文書で高市氏、窮地 「捏造」から「不正確」に軌道修正

放送法の政治的公平を巡る安倍政権時のやりとりを記した総務省文書問題で、当時総務相だった高市早苗経済安全保障担当相が窮地に立たされている。高市氏は自身に関わる記載は全て「捏造(ねつぞう)」だとし、事実なら議員辞職に応じるとタンカを切ったが、総務省が13日、記載内容の一部である「高市大臣レク(説明)」が実在した「可能性が高い」と認めたためだ。追い込まれた形の高市氏は「捏造」との表現を封印しつつ否定しているのはレクの存在ではなく中身だと軌道修正を図ったが、野党の追及が強まるのは必至だ。

内容一つ一つに反論

 「何月何日何時にどこの局のレクを受けたか確認しようがないが、2月の(繁忙な)時期にこのような内容のレクを受けるはずもない」。高市氏は14日の記者会見でそう述べた。総務省に当時の「大臣記録」を探すよう求めたものの、「1年で廃棄されるもので記録がない」との回答だったと説明。議員会館の事務所にも関連記録は残っておらず、当時の詳細を「確認するすべはない」とした。

 2月のレクとは、…

https://mainichi.jp/articles/20230314/k00/00m/010/299000c