昭和時代の映画や娯楽性の強いドキュメントTV番組の影響なのだろう、アマゾンに行ったことのない人の多くはピラニアが集団で人を襲う人喰い魚だと思っているかもしれない。しかし、この哀れな語り部(←筆者のことです)は何度となくピラニアがウヨウヨしている川で泳いだり体を洗ったりしたが、
一度も噛まれたことはない。むしろ水に入ると逃げていくことが多かった。あ、ひとりだけ噛まれたカメラマンがいた。それは釣り上げたピラニアをボート上に放置していたのを忘れ、たまたま指を噛まれた、という。現地の漁師からもアナコンダや淡水エイに気をつけろと言われたことはあるが、ピラニアは一度もなかった。

ベネズエラで釣れた、おそらくピラニア・ナッテリー。日本の熱帯魚屋さんでも見かけた種類。ヒットルアーはロングA

実際はかなり臆病な魚だと思う。語り部が高校生のときにピラニア・ナッテリーを飼育していたが、他の熱帯魚とは全く性格が違った。人には慣れないし、近づくと驚いてパニックを起こすことがよくあった。ただし、弱い者には一切容赦がない。エサの金魚が投下され水に慣れない様子を
見せると…すぐに興奮して襲いかかり、ニッパーのようなアゴで真っ二つにした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3ec988276429bad2a2c6dc029d3fa7ceeb62e1f4