人間は早起きが得意な「朝型」と夜更かししがちな「夜型」といったタイプが存在します。人間が持っている固有の体内時計は
時計遺伝子によってリズムが整えられているため、就寝のリズムを自分の意志で整えるのはなかなか難しいのですが、
エクセター大学のジェシカ・オローリン氏らの研究により、「朝型の人はうつ病のリスクが低く、より幸福である」ということが分かりました。

過去に行われたさまざまな研究から、時計遺伝子に含まれるさまざまな遺伝子変異体が朝型・夜型といったクロノタイプに
影響を与えることが知られています。そこで、オローリン氏らはアンケートに答えた約23万人分のデータを含む、
約45万人分の遺伝子データを調査し、うつ病と就寝時間、遺伝子の関連性を探りました。

遺伝的に朝型に分類される人や「早起きを好む」と答えた人は、夜型の人と比べてうつ病を発症するリスクが低く、
幸福度も高いということが判明。そのほかにも、仕事などで就寝のリズムが大きくずれた場合、不安や抑うつ、
幸福感の悪化と強く関連しているということも分かりました。

オローリン氏は「朝型の人はうつ病がより抑制され、健康状態が良好だということが分かりました。さらなる研究によりうつ病と遺伝子、
概日リズムの乱れの関係性が確立された場合、将来的に勤務日に柔軟性が導入され、夜間勤務の人々のメンタルヘルスが
改善される可能性もあり得ます」と述べています。

https://news.livedoor.com/article/detail/20339484/