滋賀県内の野球団体でつくる県野球連絡協議会が4日、大津市のピアザ淡海で設立記念式典を開いた。子どもの野球人口減少をテーマにした講演などがあり、参加者は競技の普及策や指導法の改善などについて考えを深めた。

 同協議会は県高野連や県中体連野球専門部など9団体で構成。競技普及や指導力の向上を目的とし、小学生から大学生までの団体間の連携を深める狙いも込めて今年5月に発足した。

 式典には各団体の役員ら約200人が出席した。記念講演では滋賀大の小倉圭特任講師(スポーツ科学)が登壇。子どもが野球を敬遠している一因として、練習時間が長いことや、精神論や根性論といった経験や勘に頼った指導が挙げられると指摘しつつ、「子どもが野球を選ばない理由に目を向けることが大切」と説いた。

 栄養学が専門の立命大・海老久美子教授による研修会もあり、成長期の子どもに必要な栄養やメニューの例を紹介した。「ジュニアアスリートに対してエネルギー不足を起こしてはいけない」と呼び掛け、それぞれの成長段階や基礎代謝に合わせた食事の必要性を強調した。

野球離れの一因とは 「精神論や根性論が」滋賀で普及策の講演

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