ホンダの中型ミニバン、新型ステップワゴンのフルモデルチェンジ発売が2022年春に計画されている。
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ステップワゴンシリーズは、大ヒットとなった1996年発売の初代モデルから数えて、新型で通算6代目となる。
国内のミニバン需要が縮小していくなかで、特に現行の5代目モデルの販売は苦戦した。
その原因の一つとして、2015年の発売当初から指摘されていたのが「わくわくゲート」の外観デザインである。

■新型ステップワゴン、わくわくゲートは廃止へ
現行型の5代目ステップワゴンは、一般的な跳ね上げ式によりフルオープンできる機構に加え、左片側の開き戸で人や荷物を出し入れする機構として「わくわくゲート」が備えられた。
パーキングの天井高さや、後方スペースに余裕がないケースでも、ラゲッジにアクセスしやすくなり、小柄なユーザーでも開閉しやすいことから「わくわくゲート」は利便性の面では概ね好評であった。
しかし、その左右非対称の「見た目」が受け入れられないユーザーが多かったようだ。

新型ステップワゴンでは「わくわくゲート」は廃止となる。
バックドアの「見た目」はオーソドックスなミニバンらしい上質なスタイルとなり、ようやくライバル車種と競えるデザインに仕上げられるだろう。

■ステップワゴンの生産拠点は、狭山工場から寄居工場に移転
ステップワゴンを生産してきた狭山工場は、ホンダの方針により間もなく閉鎖予定となっている。
現行型ステップワゴンも2021年内に販売が終了する見込みだ。
これに間に合わせるように、開発が進められてきたのが、移転先の寄居工場で生産されることになる新型ステップワゴンである。

また、ホンダではワンランク上のミニバン車種、オデッセイも狭山工場の閉鎖により、まもなく販売終了となることが確実だ。こちらは直接的な後継モデルが用意されておらず、ホンダの3列シートミニバンは、小型のフリードと中型のステップワゴンが残される。
特に新型ステップワゴンは、従来オデッセイのユーザー層を取り込む必要があり、上級グレードの拡充が期待される。
(つづきあり)
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