中国の疾病対策当局は、
中国で開発された新型コロナウイルスのワクチンについて、
効果が小さいとの見方を示した。
中国当局が弱気なところを見せるのはまれだ。

外国での臨床試験では、
中国製ワクチンの効果は50%程度しかないとする結果も出ている。

「シノヴァク」は、ブラジルでの臨床試験の結果、
有効性は50.4%とされている。
これは、世界保健機関(WHO)が
ワクチン承認の条件としている50%をわずかに上回るものだ。

一方、独ビオンテックと米ファイザーが共同開発したものや、
米モデルナ製、英アストラゼネカ製など欧米のワクチンは
すべて、90%前後かそれ以上の効果が示されている。

中国製のものは「不活化ワクチン」と呼ばれる。
病原性(毒性)を完全に消滅させた、
重症化リスクのないウイルスを免疫システムに植え付けるもので、
より伝統的な方法を採用している。

これに対し、ファイザーやモデルナのワクチンは「mRNAワクチン」と呼ばれる。
新型ウイルスの遺伝子コードの一部を人体に接種し、
免疫システムの対応力を鍛える方法を取っている。

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BBC
https://www.bbc.com/japanese/56714802.amp