日産ではエクストレイルのフルモデルチェンジに向けての準備が進められている。
先行して、兄弟車である北米ローグが、T32型からT33型へのフルモデルチェンジを昨年2020年に受けており、既にセールスが開始されている。
この新型ローグに搭載されたのは、新世代型の2.5L 直4 NAガソリンエンジンのPR25DD型で、大幅なパフォーマンスアップと環境性能の向上が盛り込まれた。

https://car-research.jp/x-trail/fmc-3.html

ただし、国内向け次期エクストレイルには、別のパワートレインが用意される。
搭載の可能性が最も高いのは、欧州キャシュカイに搭載された新世代e-POWERである。
これは直列3気筒 1.5L 可変圧縮比ターボエンジンを採用しており、1.2L NAエンジンの従来型e-POWERと比較して発電能力が大幅にアップしている。

また次期エクストレイルは、三菱の新型アウトランダーとプラットフォーム共用の関係でもある。
新型アウトランダーについても既にフルモデルチェンジ発表が済まされており、さらに2022年には新開発のPHEVがパワートレイン選択肢の一つに加わる見込み。
このPHEVパワートレインを次期エクストレイルに搭載することは技術的に可能となっており、もう一つの電動パワートレインとして注目されている。

新型エクストレイルの日本市場への導入時期としては、2021年秋の発表、そして発売は2021年末から2022年にかけてが想定される。
東京モーターショーはオンライン開催となるかもしれないが、日産ブースにはフルモデルチェンジを受けた新型エクストレイルが出品されることになるだろう。

(写真は北米ローグ)https://car-research.jp/wp-content/uploads/2021/03/rogue-white3.jpg