ミャンマー軍部のクーデターに抗議するデモが1ヶ月以上続く中で、市民が軍部によってひどい拷問を受けた後、殺害された。
ミャンマー最大の都市ヤンゴンに住んでいる46歳の男性教師(ZawMyat Lynn)が8日、深夜の午前1時30分頃、
突然押しかけた軍部に拉致されて連れて行かれた。

男性はクーデター抗議デモが始まった後、前面に出た市民運動家であり、普段は日本語の教師として働いていた。
アウンサンスーチー国顧問が率いる「民主主義民族同盟」所属でもあった。彼は軍部が平和デモする市民を
殴打して銃を撃つ映像を共有するなど、民主化集会を生中継など軍部の酷さを共有していた。

■深夜に男性教師が拉致される
拉致される前に、男性は地元の人たちと一緒に現地の大学の建物で軍部の攻撃を防ぐために攻防していた。
しかし、軍部は、誰もが眠った深夜に彼と妻を見つけたし、家族が見ている前に彼を拉致してトラックに積んで出発した。

24時間後、男性の妻はヤンゴン北部の軍病院を訪問するように連絡を受けた。妻が病院で向き合ったことは、
すでに冷たい遺体となった夫だった。軍部が妻に渡した事後報告によると、男性は拘禁中脱出するために
鋭い金属フェンスに上がったが9メートルの高さから落下し死亡したと主張。

■死亡報告は虚偽
しかしこの死亡報告が真っ赤なウソだった。男性の遺体の口に沸騰した水や化学溶液を注いで生じたと思われる恐ろしい傷があった。
舌と歯の両方が溶けなくなっており、そればかりか顔の皮膚も剥がれていた。明らか拷問の痕跡だった。
しかもこれらの残虐行為を生きた男性が生きた状態で行ったという。

男性の同僚は「クーデター反対デモのすべての参加者は、自分が危険にさらされているという事実を知っていた。
多くの若者がデモに出て行ったが帰ってこない。彼ら逮捕したのか、あるいは死んだのか知ることができない」と述べた。
続いて「死亡した男性は、市民運動家として有名だったために標的になった。しかし、我々は以前とは違って、
私たちの意志を世界に伝えることができるSNSのようなさまざまな方法を持っている」と付け加えた。

(つづく)

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