大前研一氏が、
激変する不動産市場の近未来図を読み解く。

もともと総務・経理・人事・法務などの間接部門は
賃料が高い都心にいる必要がなく、
直接部門でも企画はむしろテレワークで十分だ。

都心にいなければならないのは営業ぐらいだが、
その人たちも今や多くの企業がフリーアドレス
(*社員が個々のデスクを持たず、
出社したら働く席を自由に選択できるオフィススタイル)
を導入しているので、事務所スペースは今までより
大幅に小さくて済むようになっている。

すでに東京都心の商業ビルは悲惨な状況になっている。
都心に出社する人が激減したことも影響し、
どこもかしこも閑古鳥が鳴いている。
このため、たとえば銀座の商業ビルでは
採算が合わなくなったテナントが続々と撤退している。

在宅勤務・テレワークを経験した人たちは、
満員電車に揺られて毎日通勤することに
かなり強い抵抗を示す。
アフターコロナになっても元には戻らない、
ということを想定しておいたほうがよい。

https://news.yahoo.co.jp/articles/fbe5b2956c77b989d501c36717d1363d9d2498e0?page=2