最近、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」が記事になるたびに、
ネットのコメント欄に「望月東庵と駒の出演シーンを
減らせばもっと面白くなるのに」といった感想があふれ返る。

望月東庵は堺正章(74)演じる医師で、駒は東庵の
助手役で門脇麦(28)が演じている。2人とも実在する
人物ではないが、劇中では重要な役柄と位置付けられている。

視聴率は11〜13%台と低迷している。
ドラマの評価自体は悪くないだけに、数字が
伸び悩む原因としてこの2人が戦犯扱いされている。

ドラマはいよいよ最終クールに入り、本来であれば
ここからは合戦シーンが目白押しのはずでした。
しかし、コロナ感染を防ぐためには集団での撮影は不可。
結果、スタジオ内で少人数での撮影がどうしても増えてしまい、
語り部的な役割の駒や東庵のシーンが目立ってしまうのです

ドラマ全体が重厚な雰囲気に包まれている中
なぜか門脇だけ言葉遣いが今時の女の子風だったり、
堺のボソボソと呟くような話し方も正直聞きづらく、
どうしても2人のシーンがそこだけ浮いて見えてしまう。
演出上、不可欠な役であれば、もっと普通に演じて
ほしかったというのが視聴者の大半の意見でしょう

駒を見ていると、2016年に放送された堺雅人主演の
『真田丸』で長澤まさみが演じた『きり』と重なります。
重厚なテーマの中、真田幸村に恋心を抱き続けた
『きり』は実在の人物ですが、現代風の言葉遣いで
放送当初はかなり批判を浴びていました。
しかし、物語が佳境に進むうちに『きり』が語る本音の
部分が戦国時代の悲劇性をより如実に表す重要な
要素となり、最終的にはなくてはならない存在になりました。
門脇演じる駒にも同じような効果を期待しているの
だと思います。この先、門脇が演技力でどうカバーして
いくのか、堺がどう存在感を見せつけるのか。
それによって視聴者の反応が変わるか見ものです

何だかんだ言っても、あの2人のおかげで
「麒麟がくる」は面白かったと評価される時は来るだろうか。
https://news.livedoor.com/article/detail/19261635/