米大統領選をめぐり、トランプ大統領は15日、「彼が勝利したのは、選挙が不正だったからだ」とツイートした。

「不正選挙」という留保をつけているが、バイデン次期大統領の勝利を初めて、事実上認めた形だ。

バイデン氏は7日に勝利を確実にしたが、トランプ氏はそれを認めず、大統領選で慣例となっている敗北宣言を拒否してきた。このため連邦政府はバイデン氏の政権移行チームへの協力を拒否し、政権移行の作業に支障がでていた。

トランプ氏は「不正選挙」を訴えて各州で訴訟を提起したが、具体的な証拠を示すことはできず、次々と敗訴。

13日には、全州での勝敗が判明し、バイデン氏が過半数の270人を大きく上回る306人の選挙人を、トランプ氏が232人を獲得することが決まった。
トランプ氏は一時、「(大統領選を)大差で勝利した」と主張していたが、これ以上の自身の勝利の主張は難しいと判断したとみられる。(ワシントン=園田耕司)

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