三重県松阪市の飲食店を名指しして従業員に新型コロナウイルスの感染者が出たなどと会員制交流サイト(SNS)でデマを流したとして、
松阪署は18日、名誉毀損(きそん)の疑いで、松阪市内の20代の男女2人を、それぞれ津地検松阪支部に書類送検した。

 書類送検容疑では、それぞれ4月6日午後5時ごろ、同市駅部田町の中華料理店「中国菜館明華」の名を挙げ
「コロナが出た」「店の中国人らしい」と短文投稿サイト「ツイッター」に投稿し、店の名誉を傷つけたとされる。

 署によると、2人とも「ごめんなさい。反省しています」と容疑を認めている。アカウントから2人が判明したという。

 書き込み発覚後、店は署と市に相談。署は被害届を受理する罪名を検討していた。市は相談2日後、デマを注意喚起したが、店は客が激減。4月20日から5月6日まで一時休業した。

 店長で中国籍の楊明さん(48)は「閉店も考えたが、励ましの言葉や手紙をもらえて再開できた。2度とこういうことがあってはいけないと伝えたい」と話した。

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