【ソウル=共同】韓国の産業通商資源省は2日、日本政府が昨年7月に輸出規制を強化した「フッ化水素」について、
韓国の化学メーカーが高純度で大量生産が可能な製造技術を確立したと発表した。
フッ化水素は半導体の洗浄に使われ、規制強化前は日本からの輸入に頼っていた。

日本から韓国向けフッ化水素の輸出額は規制強化後に急減。韓国メーカーが確立したとする製造技術が
採算面でも問題なく、安定供給につながれば、日本の製造会社への打撃が長期化する可能性がある。

産業通商資源省によると、韓国の化学メーカー「ソウルブレーン」が製造工場を新設・拡充し、
液体のフッ化水素の不純物を「1兆分の1」まで抑えられるようになったとした。
極めて高い純度が求められる半導体製造に使える水準という。

具体的な生産能力は明らかになっていないが、韓国の経済メディアは韓国内の需要の
70〜80%程度を担う規模になるとの見方を伝えている。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54013720S0A100C2000000/